記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
仮想通貨(暗号資産)への投資を考えたとき、多くの方が最初に名前を耳にするのが「ビットコイン」と「イーサリアム」ではないでしょうか。
ニュースで価格高騰の話題を目にするたびに、「今から始めても儲かるのだろうか?」「でも、どちらを選べばいいのかさっぱり分からない……」と感じているかもしれません。
この記事では、そんな仮想通貨投資の初心者の方に向けて、ビットコインとイーサリアムの根本的な違いから、それぞれの将来性、そして考えられるリスクまで、投資のプロが5つの重要な視点で徹底的に比較・解説します。
この記事を最後まで読めば、あなた自身の投資スタイルに合ったコインがどちらなのかが明確になり、自信を持って仮想通貨投資の第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
あなたの投資スタイルに合うのはどっち?3つのタイプ別診断
ビットコインとイーサリアムのどちらに投資すべきかは、投資スタイルによって異なります。
ご自身の考えに近いタイプを選んで、投資先を見つける参考にしてください。
【安定志向】長期的な価値保存なら「デジタルゴールド」ビットコイン
株式投資でいえばインデックスファンドのように、比較的安定した値動きを好み、長期的な視点で資産価値を守りたいと考える方にはビットコインがおすすめです。
ビットコインは発行枚数に上限があり、その希少性から「デジタルゴールド」とも呼ばれています。
世界で最も知名度と信頼性が高く、初めての仮想通貨投資として手堅い選択肢と言えるでしょう。
【成長志向】将来の技術革新に賭けるなら「世界のコンピューター」イーサリアム
多少のリスクを取ってでも、大きなリターンを狙いたい成長株投資のようなスタイルを好む方にはイーサリアムが向いています。
イーサリアムは単なる通貨ではなく、NFTやDeFi(分散型金融)といった新しいWeb3サービスを動かすための基盤技術、いわば「世界のコンピューター」です。
この技術革新が未来のインターネットを創ると信じるなら、その中核を担うイーサリアムへの投資は非常に魅力的です。
【初心者におすすめ】リスクを抑えて始めるなら「両方への分散投資」が最適解
もしあなたが「どちらか一方に決めるのは不安だ」と感じるなら、両方に分散して投資するのが最も賢明な戦略です。
投資の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。
性質の異なるビットコインとイーサリアムを両方保有することで、どちらか一方の価格が下落した際のリスクを抑え、安定した資産成長を目指すことができます。
【一覧表で比較】ビットコインとイーサリアムの5つの根本的な違い

ビットコインとイーサリアムは、どちらも「仮想通貨」と一括りにされがちですが、仕組みは全く異なります。
まずは、両者の違いを一覧表で確認し、全体像を掴みましょう。
それぞれの項目の詳しい解説は、この後で丁寧に行いますのでご安心ください。
比較項目 | ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) |
---|---|---|
目的・役割 | 価値の保存、決済手段(デジタルゴールド) | 分散型アプリケーションのプラットフォーム(世界のコンピューター) |
発行上限 | 2,100万枚(上限あり) | 上限なし(ただし供給量は調整) |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work (PoW) | Proof of Stake (PoS) |
処理速度・手数料 | 遅い・比較的高い | 速い・変動が大きい(ガス代) |
エコシステム | 決済、送金、価値の保存が中心 | DeFi, NFT, GameFi, DAOなど多岐にわたる |
1. 目的と役割:「デジタルゴールド」vs「分散型アプリケーションプラットフォーム」
ビットコインが目指しているのは、国や銀行といった中央管理者を介さずに価値を交換できる「新しいお金」です。
その希少性から、インフレヘッジとして金のようにも扱われ、「デジタルゴールド」と呼ばれています。
一方、イーサリアムの目的は、お金のやり取りだけではありません。
「スマートコントラクト」というプログラムを実行できる機能を持っており、これを基盤として様々なサービス(アプリ)を動かすことができます。
このため、イーサリアムは「世界のコンピューター」や「Web3のOS」に例えられます。
2. 発行上限と希少性:2100万枚限定のビットコインと上限なしのイーサリアム
ビットコインは、プログラムによって発行上限が2,100万枚と厳密に定められています。
これ以上増えることはないため、金(ゴールド)と同じように希少性が担保されており、価値が保存されやすいと考えられています。
対照的に、イーサリアムには発行上限がありません。
しかし、2022年の大型アップデート「The Merge」以降、取引手数料の一部が焼却(バーン)される仕組みが導入されました。
これにより、ネットワークの利用が活発になると供給量が減少し、インフレが抑制される「デフレ資産」としての性質も持つようになっています。
3. コンセンサスアルゴリズム:環境負荷と効率性の違い(PoW vs PoS)
コンセンサスアルゴリズムとは、取引の正しさを保証するためのルールです。
ビットコインが採用する「Proof of Work(PoW)」は、膨大な計算処理によって安全性を保つ仕組みです。
非常に堅牢ですが、大量の電力を消費するため環境負荷が大きいという課題を抱えています。
イーサリアムはもともとPoWでしたが、現在は「Proof of Stake(PoS)」に移行しました。
PoSは、通貨の保有量に応じて取引を承認する権利が得られる仕組みで、PoWに比べて消費電力を99%以上削減できるとされています。
この環境への配慮は、今後の企業や投資家からの評価に影響を与える可能性があります。
4. 処理速度と手数料(ガス代):スケーラビリティ問題という共通の課題
ビットコインは、取引の承認に約10分かかります。
これはセキュリティを重視した設計のためですが、日常的な決済で使うには不便な点です。
イーサリアムは約15秒で取引が承認されるため、ビットコインより高速です。
しかし、ネットワークが混雑すると「ガス代」と呼ばれる手数料が非常に高騰するという問題を抱えています。
この処理能力の限界は「スケーラビリティ問題」と呼ばれ、両者にとって共通の課題となっています。
5. エコシステムの広がり:決済ネットワークとWeb3の世界
ビットコインのエコシステムは、主に決済や価値の保存といった「通貨」としての機能を中心に発展しています。
エルサルバドルのように法定通貨として採用する国も現れ、そのネットワークは世界中に広がっています。
一方、イーサリアムのエコシステムは、そのプラットフォーム上で構築されるサービスの多様性が特徴です。
銀行を介さない金融サービス「DeFi」、デジタルアートの所有権を証明する「NFT」、遊んで稼げる「GameFi」など、革新的なサービスが次々と生まれており、巨大なWeb3経済圏を形成しています。
【2025年以降の価格は?】ビットコインとイーサリアムの将来性を徹底分析

投資をする上で最も気になるのが「これから価格は上がるのか?」という点でしょう。
ここでは、それぞれの仮想通貨の将来性を左右する重要なポイントを解説します。
もちろん、未来を正確に予測することは誰にもできませんが、価格に影響を与える要因を知っておくことは非常に重要です。
ビットコインの将来を明るくする3つの要因
ビットコインには、今後も安定した価格上昇が期待できる、いくつかの強力な追い風が吹いています。
① 現物ETF承認による機関投資家の資金流入
2024年1月、米国でビットコイン現物ETF(上場投資信託)が承認されたことは、歴史的な出来事です。
これにより、年金基金や大手資産運用会社といった「機関投資家」が、規制に準拠した形でビットコイン市場に参入しやすくなりました。
これまで市場に参加していなかった巨額の資金が流入することで、価格が大きく押し上げられる可能性があります。
② 4年に1度の「半減期」による希少性の向上
ビットコインには、約4年に一度「半減期」というイベントがあります。
これは、新規に発行されるビットコインの量が半分になる仕組みのことで、供給量が減るため希少性が高まります。
過去のデータを見ると、半減期の後には価格が大きく上昇する傾向があり、次の半減期以降も同様の価格上昇が期待されています。
③ 決済手段としての普及拡大と法定通貨化の動き
ビットコインを決済手段として導入する企業や店舗は世界中で増え続けています。
さらに、エルサルバドルのように国家がビットコインを法定通貨として採用する動きも見られます。
実世界での利用シーンが増えることは、ビットコインの価値を裏付け、長期的な価格の安定につながります。
イーサリアムの成長を牽引する3つのエンジン
イーサリアムの将来性は、ビットコインとは異なる要因によって支えられています。その成長エンジンを見ていきましょう。
① Web3経済圏(DeFi, NFT, GameFi)の爆発的成長
イーサリアムの価値は、その上で動くアプリケーションの価値と密接に連動しています。
現在、DeFiやNFT、ブロックチェーンゲームといったWeb3市場は急速に拡大しており、今後もその成長は続くと予測されています。
このWeb3経済圏が成長すればするほど、その基盤であるイーサリアムの需要も高まり、価格上昇の大きな要因となります。
② アップデートによる性能向上と手数料削減への期待
イーサリアムは、現在も活発に開発が続けられており、定期的なアップデートによって性能が向上しています。
特に、スケーラビリティ問題を解決するための「レイヤー2ソリューション」の発展は目覚ましいものがあります。
これにより、将来的には取引速度がさらに向上し、高騰しがちな手数料(ガス代)も安くなることが期待されており、イーサリアムの利用がさらに拡大する可能性があります。
③ 機関投資家向けサービスとイーサリアムETFへの期待
ビットコインに続き、イーサリアムの現物ETFも承認への期待が高まっています。
これが実現すれば、ビットコイン同様に機関投資家からの大規模な資金流入が見込めます。
また、イーサリアムには保有しているだけで報酬が得られる「ステーキング」という仕組みがあり、これも安定した利回りを求める機関投資家にとって魅力的な投資対象となっています。
投資前に知るべきリスク|ビットコインとイーサリアムに共通する注意点

大きなリターンが期待できる一方で、仮想通貨投資には無視できないリスクも存在します。
大切な資産を守るためにも、投資を始める前に以下の注意点を必ず理解しておきましょう。
価格変動(ボラティリティ)リスク:一日で10%以上の価格変動も
仮想通貨は、株式や為替といった伝統的な金融資産と比べて、価格の変動(ボラティリティ)が非常に大きいという特徴があります。
良いニュースが出れば一日で20%以上も価格が上昇することがある一方、悪いニュースが出れば同じくらい急落することもあります。
このリスクを管理するためには、必ず失っても生活に影響のない「余剰資金」で投資を行うこと、そして日々の値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが重要です。
セキュリティリスク:ハッキングや詐欺から資産を守る方法
仮想通貨の世界では、取引所のハッキングや詐欺的なプロジェクトが後を絶ちません。
自分の資産は自分で守るという意識が不可欠です。
対策としては、まず金融庁に登録されている信頼性の高い国内取引所を選ぶことが第一です。
そして、アカウントのパスワードは複雑なものにし、必ず「二段階認証」を設定しましょう。
規制リスク:各国の法規制が価格に与える影響
仮想通貨はまだ新しい技術であるため、各国の法規制が整備されている途中です。
今後、政府や金融当局が厳しい規制を導入した場合、市場全体が冷え込み、価格が大きく下落する可能性があります。
逆に、ETFの承認のようにポジティブな規制が進むこともあります。
常に最新のニュースに関心を持ち、世界の規制動向を把握しておくことが大切です。
【初心者でも簡単3ステップ】ビットコイン・イーサリアムの始め方

「リスクは分かったけど、やっぱり始めてみたい!」と思った方のために、ここからは具体的な購入手順を3つのステップで解説します。
口座開設は無料で、スマートフォンだけで完結するので、意外と簡単です。
ステップ1:金融庁認可の国内取引所で無料口座開設
まずは、仮想通貨を購入するための取引所に口座を開設します。
初心者の方は、金融庁から認可を受けており、セキュリティ対策がしっかりしている国内の大手取引所を選ぶのが安心です。
ここでは、特に人気が高く使いやすい2社をご紹介します。
取引所名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
Coincheck | スマホアプリの使いやすさに定評あり。ダウンロード数No.1。500円から購入可能で、初心者でも直感的に操作できる。 | とにかく簡単に、スマホで手軽に始めてみたい方。 |
bitFlyer | 創業以来ハッキング被害ゼロという強固なセキュリティを誇る。ビットコインの取引量は国内トップクラス。 | セキュリティを最も重視する方。安心して取引したい方。 |
ステップ2:日本円を入金して、まずは少額から購入してみる
口座開設が完了したら、取引口座に日本円を入金します。
入金方法は、銀行振込やインターネットバンキングからのクイック入金などが利用できます。
入金が反映されたら、いよいよ購入です。
取引所のアプリやサイトから「ビットコイン(BTC)」または「イーサリアム(ETH)」を選び、購入したい金額(例:1,000円)を入力するだけで簡単に注文が完了します。
最初は無理のない少額から始めて、取引に慣れていくのがおすすめです。
ステップ3:長期保有ならウォレットでの管理も検討
購入した仮想通貨は、取引所の口座内で保管されます。
短期間での売買を考えている場合はそのままでも問題ありませんが、ハッキングのリスクを完全にゼロにしたい場合や、長期的に保有する場合は「ウォレット」という自分専用のデジタルなお財布に移して管理する方法もあります。
特に、USBメモリのような形状の「ハードウェアウォレット」は、インターネットから完全に切り離して保管できるため、最も安全な方法とされています。
ただし、管理が少し複雑になるため、まずは取引に慣れてから検討すると良いでしょう。
【億りBit独自分析】ビットコインとイーサリアム以外の注目コインは?
ビットコインとイーサリアムは仮想通貨の王道ですが、Web3の世界には他にも将来有望なプロジェクトが数多く存在します。
ここでは、私たち「億りBit」が特に注目している、次のトレンドとなりうる分野のコインを少しだけご紹介します。
「イーサリアムキラー」と呼ばれる高速・低コストなL1チェーン
イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決するために生まれた、新しいブロックチェーンプラットフォームです。
イーサリアムよりも高速で手数料が安いことから「イーサリアムキラー」と呼ばれ、急速にエコシステムを拡大しています。
- Solana (SOL): 圧倒的な処理速度を誇り、多くのDeFiやNFTプロジェクトで採用が進んでいます。
- Avalanche (AVAX): 独自のアーキテクチャにより、高い分散性と処理性能を両立させています。
今後のトレンド?AIやDePINなど特定分野に特化したプロジェクト
ブロックチェーン技術は、AI(人工知能)やDePIN(分散型物理インフラネットワーク)といった最先端分野との融合も進んでいます。
これらの分野はまだ黎明期ですが、将来的に社会を大きく変える可能性を秘めており、関連するプロジェクトは大きな成長が期待されます。
- The Graph (GRT): ブロックチェーン上のデータを整理し、アクセスしやすくする「ブロックチェーンのGoogle」のようなプロジェクトです。
- Render (RNDR): 世界中のコンピューターの余剰GPUパワーを貸し借りできる分散型レンダリングネットワークです。
ビットコイン・イーサリアム投資に関するQ&A

最後に、仮想通貨投資を始めるにあたって多くの方が抱く疑問にお答えします。
Q1. 1万円などの少額からでも投資できますか?
はい、できます。
ご紹介したCoincheckやbitFlyerなどの国内取引所では、多くの場合500円や1,000円といった少額から仮想通貨を購入することが可能です。
いきなり大きな金額を投じるのではなく、まずは無理のない範囲で始めてみることを強くおすすめします。
Q2. 利益が出たら税金はかかりますか?
はい、かかります。
仮想通貨を売却して得た利益は、日本では「雑所得」として扱われます。
会社員の方の場合、給与所得以外の所得(仮想通貨の利益を含む)が年間で20万円を超えると、確定申告をして税金を納める必要があります。
税金の計算は複雑な場合があるため、利益が大きくなってきたら税理士などの専門家に相談することも検討しましょう。
Q3. 今から始めても「乗り遅れ」ではありませんか?
「もう価格が上がりきってしまったのでは?」と心配になる気持ちはよく分かります。
しかし、仮想通貨やブロックチェーンの技術は、まだ社会に普及し始めたばかりの段階です。
特にETFの承認によって、これからさらに多くの人や企業がこの市場に参加してくると考えられています。
長期的な視点で見れば、今はまだ新しいテクノロジーへの早期投資の段階であり、決して「乗り遅れ」ではないと言えるでしょう。
まとめ:まずは少額からOK、未来のテクノロジーに投資してみよう
この記事では、ビットコインとイーサリアムの違い、将来性、リスク、そして始め方までを網羅的に解説しました。
- 安定性を重視し、デジタルゴールドとしての価値に期待するならビットコイン
- 成長性を重視し、Web3の未来に賭けるならイーサリアム
- どちらか選べない初心者の方には、両方への分散投資
これが、あなたの投資判断の一つの指針となるはずです。
仮想通貨投資は、価格変動が大きくリスクも伴いますが、同時に私たちの未来を大きく変える可能性を秘めたテクノロジーへの投資でもあります。
まずは無理のない少額から、未来へのチケットを手に入れるような気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。
その第一歩として、まずは使いやすいスマホアプリに定評のあるCoincheckで無料口座開設を検討してみるのがおすすめです。
参考記事
[1] ビットコインとイーサリアム、買うならどっち?違いを徹底解説 (https://cryptodnes.bg/jp/cryptocurrency/the-difference-between-bitcoin-and-ethereum)
[2] イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで (https://coinpost.jp/?p=516165)